私たちが「私」と感じるものには、少なくとも３つの側面があります。それは、世界との関わりを可能にする「肉体の私」、感情や思考を司る「心の私」、そして命を継続させている「魂の私」です。これら３つは、それぞれが独自の方法で私たちの幸せを追求していますが、そのアプローチは異なります。このことがしばしば、「本当の私とは何か」という悩みを引き起こします。実は、人生はこれら３つの「私」によるチーム戦であり、各々が自分の役割を果たしているのです。
肉体の私
まず「肉体の私」について考えてみましょう。これは、物理的な身体を持ち、外界と相互作用する存在です。肉体による活動がなければ、石ころと同じで、何百年も状況は変わりません。肉体だけが私の現実世界を変える力を持っています。
心の私
次に、「心の私」についてです。これは感情や思考を司る存在であり、私たちの日常の感情や思考、意思決定に大きな影響を与えます。
一番「私」と感じやすい存在です。言葉（イメージ）の世界にいる私です。
魂の私
「魂の私」は、より深い存在であり、その想いを簡単に知ることはできませんが、人生の大きな決定権を持つ私です。
大企業の社長のような存在で、会社の存在価値を担っていますが、社員は社長が何を考えているかは容易にはわかりません。
損得なしに人のために動きたくなったり、何かに熱中している時は、魂が求めているからかもしれません。
第４の「私」
ここでさらに俯瞰して考えると、これら３つの「私」を認識できる「第４の私」が存在していることに気付きます。この第４の私こそが、私たちが自分を客観的に見つめる存在で、「本当の私」といってもいいかもしれません。
身体・心・魂を何とかまとめて、人生をより良い方向に持っていこうと考えています。この第４の私に意識を集中することで、より良い選択をスピーディーにできるかもしれません。
第４の私は、感情のコントロール、セルフイメージの変換、行動管理、そして何に自分の人生を捧げるかといった重要な問いに対して有益な視点を提供してくれます。何かを決められないと感じた時、この第４の私に聞いてみることで、きっと新しいアイデアや洞察が得られるでしょう。
第４の私を活用する方法
では、どのようにして第４の私を活用するのでしょうか？そのためには、まず静かな時間を持つことが大切です。瞑想や深呼吸を通じて、自分自身と向き合う時間を作りましょう。この静かな時間の中で、肉体、心、魂の各側面に耳を傾け、それぞれが何を必要としているのかを感じ取ります。
次に、第４の私からの視点でそれぞれの「私」を観察します。例えば、肉体の私が疲れていると感じたら、休息が必要です。心の私がストレスを感じているなら、リラクゼーションや心のケアが重要です。魂の私が満たされていないと感じたら、内省や新しいチャレンジが必要かもしれません。
最後に、第４の私からのアドバイスを具体的な行動に移すことです。これにより、各「私」がバランスよく機能し、全体としての幸福感が高まります。第４の私の視点を持つことで、私たちは自分の人生をより深く理解し、より意識的に生きることができるようになるのです。
まとめ
「私」を構成する肉体、心、魂、そしてそれらを俯瞰する第４の私。この４つの視点を持つことで、私たちは自己をより深く理解し、バランスの取れた幸福な人生を追求することができます。次回何かに迷った時は、この第４の私に尋ねてみましょう。きっと新しい洞察が得られ、前進するための力となるでしょう。
